いまだに根強い「猫は液体説」は本当だった?物理学研究者が研究した結果は?

猫好きの方の間でいまだに囁かれているある噂をご存知ですか?それは「猫は液体説」です。いろいろな形状のものにスルッと入ってしまい、まるで形を変えたかのように容器にフィットしている姿から、「猫は固体ではなく液体だ」という説が根強く残っています。

猫は液体説は本当なのか?物理学者が真剣に研究した結果は?などについて調べてみました!



猫は液体説はいつ頃から言われている?

「猫は実は固体ではなく液体だった」とは2013年ごろから複数のメディアで囁かれている疑惑です。「猫は液体」で調べるとWikipediaにも記載があります。

Wikipediaには「猫の異様な柔軟性は液体であるといえば説明できるという、インターネット上で囁かれている一種のジョークである」と書かれています。

猫の柔軟性についてインターネットで話題になったといえば「猫鍋」です。

猫鍋」は2007年8月に動画投稿サイトに投稿され話題になりました。岩手県で農業を営む女性・ハンドルネーム「エレファント」さんが、鉢の代わりに使用していた数個の土鍋を片付けようと床に並べていたところ飼い猫の子猫たちが入って眠ってしまった様子を投稿しました。

土鍋はおおむね、子猫1匹が丸まってちょうど収まる大きさのもので、各々が自分に合った大きさの土鍋を見つけて収まっていく様子や、既に他の子猫が寝ている土鍋に割り込んだり折り重なったりする様子、寝返りを打った際に土鍋から転げ出してしまう様子などが撮影されている(wikiより)

その動画が話題になり、投稿から2ヶ月で再生回数は55万回以上になりDVDなども発売されました。

https://twitter.com/Y_A_TIME/status/1513658378111041536?s=20&t=O_OFAiThbwmrbXLPOO0u9g

猫鍋という言葉が普及して、小さい場所にスルッと入る猫の画像などの投稿が活発になり液体説が出たという流れなんでしょうか?

本当に研究した物理学者がいた!

「猫は液体」について、実際に研究した人がいます。フランス人のマルク・アントワーヌ・ファルダン氏です。

ファルダン氏はレオロジー(流動学)という学問の研究者です。

レオロジーとは力が加えられた状態で材料がどのように流動し変形するかを研究する分野です。

ファルダン氏は「猫は固体かつ液体の両方になれるのか?」というテーマで研究をしたことを2014年に「猫の流動学について」と題した論文を流動学協会の会報に発表しました。

ファルダン氏はこの論文の中で、

固体とは、一定の体積と形を保つもの。液体とは、体積は一定であるものの形は容器に合わせて変化するもの。気体とは、そこにある体積を満すべく広がるもの」という定義に基づくならば「猫は液体である」

と論じました。

 

「猫は液体」研究の結果は?

https://twitter.com/ambafrancejp_jp/status/916143476462325760?s=20&t=HdfnVwtdOLtr5YWMaVSuwg

この研究がノーベル賞のパロディーと言われている、イグ・ノーベル賞を2017年に受賞しました。

イグ・ノーベル賞とは「人々を笑わせ、考えさせた研究に贈られる賞」と言われています。

ファルダン氏はこの研究で、

猫が固体であるのは自明だが、猫はグラスや花瓶に無理やり入り込んだり、箱やバケツの形状に合わせて広がったりできるため、「猫は液体の特性も持っている」と説明。彼は猫を流動体として物理的に分析し、結果として子猫より歳をとった猫の方が流動性が高いことを発見した

とあります。

イグ・ノーベル賞の授賞式のスピーチでは、容器にピッタリと入った猫の写真を提示しながら、「写真を見る限り、猫は液体の定義に一致しています。」と語り会場を沸かせたそうです。

また論文の中では、日本の猫カフェにも触れており

実際に日本には、ストレスを受けた顧客が猫をもふもふして喉のゴロゴロを聞き心配事を忘れられる猫カフェというものがあるくらいだ

と記しています。

狭い場所にフィットすることで猫の体に負担はないの?

あまりに狭い場所に入ることで猫の体に負担はないのでしょうか?

それについては獣医師の見解では、猫の本来持つ本能が関係していると言われています。

猫が狩りをする習性から、狭いところで獲物を見つけるとすぐ狩ることや猫の持つ好奇心が狭い場所に向かわせるという説もあるそうです。

また、猫は場合によっては狩られる立場になることもあるので、自分の身を隠すためにも暗がりや狭い場所に隠れて身を守る習性があるからとも言われています。

狭い場所に猫が自分から入ったのであれば、特に身体への心配はないということでした。

逆にいうと、猫に何らかの体調不良があると関節などを柔軟に動かせなくなるため狭い場所に入らなくなるそうです。

まとめ

娘の「猫は液体って知ってた?」の一言で、慌てて調べた結果、猫は液体ではない。しかしあたかも液体のような状態を取れるということが分かりました。

どんな形の容器にも入ろうと果敢に挑戦して入ってしまう、そんな猫の様子が癒しになっていますね!

これからも可愛い猫の様子に癒されたいと思います。