2022年に6月1日から改正動物愛護管理法が施行されます。
改正動物愛護管理法が施行によって、ペットの犬や猫に飼い主の情報が登録されたマイクロチップ装着の義務が生じます。
今回の改正動物愛護管理法施行のペットというのは犬猫が対象です。
マイクロチップ装着の義務化の背景とは?今飼っているペットはどうなるのか?またそもそもマイクロチップとはどんなものなのかをご紹介します。
マイクロチップ義務化の意味とは?
マイクロチップが装着されることで迷い犬猫や災害時に飼い主とはぐれた場合に、スムーズに飼い主と連絡を取ることができるようになります。
飼い主の情報が登録されたマイクロチップを埋め込むことで、首輪のように外れることがなく飼い主と連絡がとれるという利点があります。
また無責任な捨て犬猫を減らすことも目的です。
環境省の担当者は、所有者が分かることで、むやみに捨てる人が減る効果がある。最後まで飼うことで殺処分を減らすことにつながると話しています。
犬猫の年間の殺処分
ペットは家族という方も多くいますが、現在でも23,764頭(2020年)が殺処分されています。うち犬が4,059頭です。
多いと思われた方もいるかも知れませんが、10年以上前の2008年には27万6千頭が殺処分されていました。殺処分数はかなりの数が減っています。
実際に、2020年に保健所等に持ち込まれた犬や猫は7万頭以上でしたが、そのうち半数以上は新たな飼い主へ譲渡されるなど殺処分はされませんでした。10年前とは価値観も変わり全国の保護団体、自治体の協力、努力によってここまで改善しました。
しかし、まだまだ不十分です。世界にはドイツなど殺処分ゼロを実現した国もあります。
今飼っているペットはどうなる?
2022年6月に施行される改正動物愛護管理法は、6月から販売される犬猫を対象としています。
ですから既に飼われている犬猫は対象外です。じゃあ何もしなくていいのかというとマイクロチップ埋め込みは努力義務とされています。
またマイクロチップの埋め込まれた犬猫の譲渡の際には、登録情報の変更も義務化されます。
マイクロチップとはどんなもの?
マイクロチップには、15桁の数字が記録されています。その数字を読み取ることで飼い主の登録情報と照合ができます。
登録情報は、飼い主の氏名、住所、電話番号、犬、猫の品種、毛色、生年月日、性別など詳しい情報がすぐに分かるようになっています。
15桁の数字は自治体や警察などで所有している専用の機械で読み取れるようになっています。
マイクロチップ自体は、直径1~2ミリ、長さは8~1.2ミリほどの円柱型です。
獣医師が注射器でペットの背中部分に埋め込みます。費用は、数千円~約1万円かかります。
【モーメントを公開しました】
いぬ・ねこのマイクロチップ義務化、飼い主情報を登録 6月から#いぬ #ねこ #ペットhttps://t.co/0GvAazTNDQ— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) May 29, 2022
ペットのマイクロチップ義務化ネット上の声は?
2022年に6月1日から改正動物愛護管理法が施行されました、ペットのマイクロチップ義務化についてのネット上の声をまとめました。
埋め込んでいない現状でも犬猫への負担…虐待やネクレクトは起きている訳ですし。
埋め込みは負担行為に至る前の抑止力と考えるのは如何でしょうか。
まとめ
今回は、2022年に6月1日から施行される改正動物愛護管理法についてご紹介しました。
今回の改正動物愛護管理法施行のペットというのは犬猫が対象、ペットの犬や猫に飼い主の情報が登録されたマイクロチップ装着の義務が生じます。
マイクロチップ装着の義務化の背景として、現在でも2万頭以上の犬猫が殺処分をされています。
そこには命を育ているという責任感や自分の都合で命を扱わない、当たり前の考え方を義務化するということでもあります。今後さらに殺処分の減少やゼロに向けて責任感を持ってペットを迎えたいですね。