人工地震とは?自然地震とは違う波形?次の標的はどこ?誰が狙ってる?

  • 2021年2月14日
  • 2021年2月15日
  • 生活

2021年2月13日に福島県沖を震源地とするマグニチュード7.1、最大震度6強の地震が発生しました。

大きな地震が起こる度にネットで騒がれるのが自然地震ではなく人工地震だったのではないかというが出回ることです。

人工地震と自然地震の違いは何なのか?

また人工地震であれば誰が標的として起こしているのか?

何の目的があって起こしているのか?

といった疑問が生じます。

当記事ではこれらの疑問に答えるべく人工地震について調べてみました。



人工地震とは何?自然地震との違いは?

人工地震(じんこうじしん)は、自然ではなく人間によって起こされる地震です。

主に地中を探査する目的で起こされるものです。

そのため、地下に向けて深く掘り下げた場所に強力な爆薬(主にダイナマイト)を設置します。

そして爆発させることで自然地震のように「地震」が起こることになります。

また爆薬による爆発と並ぶ他の手段として

  • 水中で圧縮空気を放出する。(エアガン)
  • 水中に水を放出する。(エアガンと異なりノイズ源となる気泡が発生しない:ウォーターガン)
  • 水中で放電させる。(周波数が高いため微細構造の探査に適す:スパーカー)
  • マス(重し)を地面に落下させる:サンパー)
  • マスを機械に振動させスイープ波を発生させる:バイブロサイス)

といった手法もあります。

また中国や北朝鮮が行うように、核実験地下で行われた際に起こる地震も人工地震の部類に入ります。

時に、土木工事などで行われる発破が地震波を発生させるため、しばしば自然地震と誤認されることがあります。

しかし地震波にはそれぞれ特徴がある為、自然地震と人工地震の違いを判別することは可能とされています。

以下に掲載しているのは、インドで行われた核実験によって生じた人工地震と自然地震との違いを示した地震計の波形画像です。

人工地震と自然地震との波形の違い
(出所:財団法人日本気象協会作成「地震波からみた自然地震と爆発の識別について NDC-1」)

この画像の場合は素人とでも見れば明らかに違いが分かりますね。

上の波形が人工地震で下の波形が自然地震となります。

専門家が見なければ分かりにくい地震もありますが、大概プロの眼では判別出来るようです。

人工地震の実験の歴史

人工地震は1930年代頃から既に研究され理論が確立されたものでした。

人工地震は地殻調査の為だけでなく、戦争時に使用する兵器としても各国は開発競争を繰り広げていました。

日本も戦後1950年代から1975年代まで、人工地震による実験があるとその都度新聞に報道されていました。

当時の新聞記事のコピーはSNSにもアップされている方がおり以下にご紹介します。

しかし1974年の東西冷戦下におけるアメリカソ連の間で人工地震を戦争のための兵器として使用するのは止めようという主旨の共同声明を発表しました。

アメリカやソ連といった大国が核ミサイルによって攻撃されたとすれば、その報復として自国の核ミサイルを撃ち返す大義名分が立ちます。

しかし人工地震による攻撃は自然地震の可能性もあり、報復攻撃が国際世論に受け入れられるか疑問の余地が残ります。

そのような事情もあり、米ソ冷戦下においても人工地震による攻撃を行わない共同声明を出すことはお互いの利害が一致したということだと思います。

その後1976年に「環境改変兵器禁止条約」が国連で賛成多数で採決されました。

また1977年には「環境改変兵器禁止条約」に世界121カ国が条約に批准しました。

この条約以降、人工地震は兵器として利用することは禁じられ、地殻探査などの調査として利用されるようになりました。

1984年に神奈川県小田原で人工地震を震度1規模で実施するところを震度4~5の規模に増大する実験のミスを犯してしまいました。

その結果、新幹線のダイヤが乱れたという事件として新聞に報道されました。

1980年代後半からは、日本の新聞社をはじめとするマスコミは何故か、人工地震に関係する報道をしないようになりました。

人工地震攻撃の標的として狙われている国

過去に人工地震を仕掛けられた標的国

近代の歴史において人工地震攻撃をされたと公表された国はありません。

ただ我々が住む日本において「人工地震による攻撃」が行われたのではと議論が行われている地震があります。

それは太平洋戦争末期の1944年に起きました。

「昭和東南海地震」と呼ばれる、昭和19年12月7日午後1時36分に起きた地震です。

単なる「自然地震」の可能性が高いのですが、陰謀論めいた「人工地震による攻撃」説を唱える人々がいます。

「人工地震」説を唱える人々の根拠となるのが、地震発生後に米軍が上空に到来したB29から大量にバラまかれたビラの存在です。

ビラの内容は日本語で述べられており「地震の次は何をお見舞いしましょうか」という文言があったのです。

米国は日本に対して自由に地震を起こすことが出来る。更に地震の次にはもっと大きな攻撃を仕掛けて来るかもしれない。

そう思った国民は恐怖のどん底に突き落とされた心境だったかもしれません。

東海地域にあった軍需工場が壊滅的な打撃を受けたことと、このような国民の不安を煽るようなビラの存在を隠匿するため、軍部は住民に大地震とビラの存在を伏せる箝口令を敷きました。

「昭和東南海地震」については、YouTube「nemesis3112011」チャンネルに過去にNHKが特集番組として放送した内容を収めた動画があります。

日本の歴史から決して消え去らされて良い地震ではありません。

大勢の犠牲者被災者が生じ、多くの人々が苦しんだ地震であるからです。

ですので、多くの方に観て戴きたいと思います。

動画タイトルは「東南海地震:『地震の次は何をお見舞いしましょうか』とB29がビラ」というものです。

誰が人工地震を仕掛ける?狙われる標的国は?

大東亜戦争時に大日本帝国が人工地震攻撃の標的とされた疑いが強いことを述べましたが、今後標的となる国はあるのでしょうか?

人工地震を仕掛けることが出来る国は核兵器を保有していることが条件になるかと思います。

それぐらい大きな破壊力のある爆弾を使用しないと敵国に大打撃を与えられないと思います。

核兵器保有国となると、アメリカロシアインドパキスタン中国北朝鮮イギリスフランスイスラエルが候補となりそうです。

またサウジアラビアパキスタンは、いざサウジアラビアが核兵器を保有したいとなればパキスタンが提供する密約があります。

しかし核兵器を使用するほど事態が緊迫した状態に陥っている場合は、わざわざ人工地震を起こさせる必要性は小さいと思います。

それより核兵器を直接相手国に爆撃するか持ち込んで爆発させる方が容易に思えます。

ただし持ち込めるほどの小型化した核兵器を持ち合わせている国は現在のところアメリカかロシアくらいかもしれません。

核兵器で狙われる可能性が一番高いのはイスラエルかもしれせん。

特にイランから狙われる可能性が高いのですが、イランは未だ核兵器まで開発する状況に至っていません。

1977年に「環境改変兵器禁止条約」が批准されたこともあり、人工地震の標的となる国や、攻撃手段として狙う国はないと思われます。

日本の人工地震を利用した地殻探査活動「ちきゅう」

実は日本も今現在、人工地震を起こす活動をしている国の一つです。

日本は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)地球深部探査センター(CDEX)地球深部探査船(掘削船)「ちきゅう」の運航・管理及び掘削業務に携わっています。

当初はJAMSTECによる自主運用が行われていました。

しかし2006年からはシードリル社の協力の下でグローバルオーシャンディベロップメント(GODI)社が行うようになりました。

そして2008年からは日本マントル・クエスト社によって行われています。

日本・米国が主導する統合国際深海掘削計画(IODP)において地球深部探査船(掘削船)「ちきゅう」は中心的な掘削任務を担当しています。

役割については以下の通りです。

巨大地震・津波の発生メカニズムの解明

地下に広がる生命圏の解明

地球環境変動の解明

人類未踏のマントルへの到達という目標を掲げている。

なお、船名の「ちきゅう」は一般公募で選ばれた。

海底は地上と比べて地殻が薄いため、

掘削調査による地球物理学や海洋地質学の研究に

適した場所とされている。
(フリー百科事典 Wikipediaから抜粋)

この地球深部探査船「ちきゅう」は実情、日本が中心となって運営・管理・活動している訳ではありません。

世界中から集められた200名の搭載人員が乗船しており、船内では英語で意思疎通が図られています。

この地球深部探査船「ちきゅう」が海底で人工地震を発生させていることは通常の活動の一環として行われています。

以下のYouTube動画で日本人の搭載員の方が「ちきゅう」の活動を説明されており、人工地震を発生させていることも明言されています。

動画開始あたり0分24秒あたりで「人工地震等を発生させまして」と発言されています。

動画のタイトルは「地下深部掘削船『ちきゅう』関係者の『人工地震』発言」です。

人工地震と自然地震とは違う波形。人工地震の標的場所や誰が狙ってるかのまとめ

人工地震自然地震との違いは波形で見分けられることを述べました。

また人工地震の発生源は地中や海中に埋められた物質による爆発などです。

地震大国における日本では地震は珍しいことではありません。

しかし巨大地震となると日本の経済や国民生活は一変します。

地震により人々の生命や財産が失われ社会は閉塞します。

自然地震だけでも多くの犠牲者が生じる日本において、人工地震が兵器として利用されたらとんでもない状況となります。

東日本大震災は人工地震であると主張する陰謀論者めいた人もいますが、事の真偽は分かりません。

数十年後に海外で機密文書などが発見されたり公開されるかもしれません。

しかし現在は南海トラフ巨大地震首都直下型地震などが懸念される状態です。

今後の巨大地震に対する対策を優先し万全の体制で備えておくことが肝要だと思います。

最後までお読み戴き有難うございました。