女子スキージャンプの高梨沙羅選手がスーツ規定違反で失格になったと伝えられました。
これまでもスーツに関する規約違反は発生しており、今回も確定ではないものの「股下の長さ」が長かったことが理由とも言われています。
高梨沙羅選手はオーストリアヒンツェンバッハで行われているワールドカップ第5戦に出場しており、予選を1位で通過し、1本目を終わって首位に立っていたものの失格。
その理由がスーツの規約違反というのです。
しかし、スーツの規約違反についてどのような内容に違反したのか理由が明確に発表されていません。
具体的な違反内容が公表されないのはなぜなのでしょう。
高梨沙羅のスーツ規定違反は股下の長さ?
高梨沙羅、圧巻ジャンプで首位発進もまさか…スーツ規定違反で失格しV58お預け#高梨沙羅https://t.co/0bkTCQ338P
— スポーツナビ (@sportsnavi) February 5, 2021
高梨沙羅選手は2021年の第5戦出場のためオーストラリアにいました。
1月末のドイツでの第4戦では2位という結果で、第5戦では高梨沙羅選手通算58勝を目指していました。
予選、本戦(1本目)ともに首位ということで絶好調だった模様です。
しかし、本戦では2本目に進むことは出来ませんでした。
その理由が「スーツの規約違反」というのです。
ただ、スーツの規約違反といっても「どこが違反していたのか」の内容については公表されていません。
ファンからするとこの部分を知りたいと思うのは当然ですが、未公表です。
一部では高梨沙羅選手のスーツは「股下の長さが8mm短かった」との情報があります。
#高梨沙羅
スーツの規定違反で失格。
股下が8mm短かった?
またヨーロッパ勢の嫌がらせか。
それなら主催者側で協議前にチェックしておくべき。
日本人を勝たせないようにルール改正を続ける汚い人間たち。
そんなことしてまで勝って嬉しいか!?https://t.co/qTLiprFGXK— hiroshi 🍓🍒🍉 star seed 💫 (@hiroshifha) February 5, 2021
股下が長いのではなく、短いから失格?
規定変更が選手に及ぼす影響
スキージャンプも他の競技と同様に度々規定が改定されます。
スーツだけでなくスキーの長さに関する規定が変更になって日本人の成績が一気に下がったということも1度や2度ではありません。
特にスキージャンプ男子に関しては表彰台を独占が当たり前という時代がありました。
スキー複合の荻原健司さんが強かった時も規定が変更されたと記憶しています。
規定変更については、全選手に影響するのだから公平という意見もありますが、実はそうではありません。
スキーの長さ制限なんかは身長が基準になったりします。
身長が高ければスキーの長さは長くなります。
スキーの長さが長くなれば浮力を得やすくなるのでジャンプで飛距離を伸ばすのに有利に働きます。
では、スーツに関してはどうでしょう。
スーツに関してもスキーと同様です。
スキージャンプで飛距離を伸ばすには「より浮力が得られて抵抗の少ないスーツ」が有利です。
スーツも規定がなければ「浮力を得るためにスーツの面積を大きくする」などが行われます。
下からの風を受ける面積が大きければ体は上に押し上げられますので着地するまでの時間が長くなります。
高梨沙羅だけでなく伊藤有希もスーツ規定違反で失格
高梨沙羅選手は予選を1位で通過して本戦に出場したのですが、もうひとりの日本人である伊藤有希選手は予選で敗退しています。
ただ、予選敗退といっても記録が振るわなかったというのではなく、失格が理由のようです。
そうです。
高梨沙羅選手と同じスーツの規定違反が理由です。
では、高梨沙羅選手と伊藤有希選手が別々にスーツを作っているのかというとそうではありません。
日本代表として同じところで製作しているとのことです。
ということは、製作者が規定を守っていなかったということになるのかな?
とはいえ、高梨沙羅選手は予選2本と本戦1本は問題なかったものの、本戦2本目で失格となっています。
なんだか微妙な線での失格判断だと感じてしまいます。
高梨沙羅選手が股下の長さが8mm短くて失格ということが本当であれば計測者によって規定に合格したり、失格になったりするような気がします。
日本に限らず、ワールドカップに出場する国の選手が着るスーツは規定ギリギリを攻めたスーツだと思われるので、今回のような規定違反は起きてしまうのかなとも感じます。
それにしてもミリ単位の攻防はまさにプロの戦いって感じですね。
規定違反内容や失格理由が公表されないのは?
今回の高梨沙羅選手や伊藤有希選手の規定違反内容やなぜ失格になったのか気になるところです。
おそらくですが、どの国も規定ギリギリを攻めているので「ダメと言われれば仕方ない」と思っているのかなと感じます。
また、各選手やチームには規定違反内容や失格理由は知らせているでしょう。
あえて、マスコミに公表しないのか、マスコミの関心がないのか?
まとめ
高梨沙羅選手がスーツ規定違反によってワールドカップ第5戦を失格になったということで、その規定違反とはどのような内容なのか気になるというとで「股下の長さ短かった」という情報があることをお伝えしました。
失格の内容や理由が公表されないのははっきりとしたことは言えませんが、日本だけでなくどの国に対しても起こりうることであり、規定ギリギリを攻めていることから失格になる可能性も覚悟して試合に挑んでいるのかなと感じました。