ミャンマーのクーデターに中国関与?なぜ・何回目?日本への影響や歴史背景も分かりやすく

ミャンマーで軍事クーデターが起き、事実上政権のトップとなっていたアウン・サン・スー・チー氏が拘束されたとの報道が出ています。

ミャンマーといえば東南アジア最後の発展途上国と言われ、筆者も輸出関係の仕事で訪れたことがあります。

しかし、タイやインドネシアなどの方が日本人にとっては身近に感じられるでしょうし、軍事政権の歴史やスー・チー氏がいったい何者なのか、きちんと説明できる人は少ないでしょう。

そこで今回は、

  • なぜミャンマーでクーデターが起きたのか
  • クーデターは中国のせい?!
  • クーデターによる日本への影響はあるのか
  • ミャンマーのクーデターの歴史的背景や、今後どうなるのか等

について、できるかぎり分かりやすくまとめてみました。

難しい言葉を使わずに表現しているので、精密な情報を求めている方には向かないかもしれませんが、「何が何だか分からん」という方には参考になると思いますので、ぜひ最後までご確認ください。



ミャンマーのクーデターは中国が関与しているって本当なのか

「ミャンマー クーデター」と検索エンジンで入力すると、「中国」とか「中国関与」という言葉が並んで出てきます。

この言葉に疑問を感じた方も少なくないと思いますが、残念ながら実際に「中国がクーデターに関与しているのか」ははっきりとは分かりません。

もし表立って中国がミャンマーのクーデターを裏で指揮しているなんてことになれば、大ごとですからね。

しかし、今回のミャンマーのクーデターが中国側に有利なのではという意見はあります。

まず背景として、中国の対ミャンマー投資や輸出額はとびぬけており、東南アジアにおける最後の発展途上国と言われるミャンマーにおいて、中国の権力はかなり強いです。

そして、アメリカや欧米諸国は軍事クーデターを行った国家に対して制裁を与えるなど厳しい姿勢をとる傾向にあります。

今回のクーデターによりミャンマーがアメリカ等の強国から制裁を受けることになれば、頼る先はやはり中国ということになります。

ミャンマーにおける中国の力がどんどん強くなるということを意味します。

アメリカや欧米諸国は、今回のクーデターを「クーデターとして認定するか」について悩んでいるという報道も一部ありますが、これは

  • クーデター認定してしまうとミャンマーに対し制裁を行う必要が出てくる
  • ミャンマーに制裁を加えればミャンマーにおける中国の影響力がさらに増大
  • 貴重な経済投資先をアメリカ等は失うことになりかねない(中国に取られる)

というのが背景としてあると言えるんですね。

ミャンマーのクーデターはなぜ起きた?

ミャンマーのクーデターが起きた理由は2020年11月の選挙に不正があったのではないかと言われていることに端を発しています。

2020年11月の選挙で、これまで実権を握っていたスー・チー氏率いる与党が再び勝利。

前回の選挙よりさらに得票数を上回り圧勝だったわけなのですが、軍はそれを不服としてこれまでも訴え続けていました。

11月の選挙で投票者の名前に重複があったなどの不正を軍側は追及しており、2月1日に開始する新体制での議会を前に、クーデターを起こしたということです。

軍は選挙について調査するとしており、1年間の緊急事態宣言を宣言しました。

(コロナの緊急事態宣言とは全く違います)

 

選挙の不正がクーデターの原因になったということですが、もしかすると裏で中国が糸を引いているかも?と思う人も少なくないようですね。

こればかりは表向きの情報としては出てこないですので、「選挙の不正が原因」としか言うことはできないわけです。

ミャンマーのクーデターの日本への影響は?

ミャンマーのクーデターによって日本への影響があるのかどうかですが、大きな影響はないと思ってOKでしょう。

しかし、ミャンマーに進出している日本企業も増えてきていますし、アメリカなどがミャンマーに対して強い制裁を加えることになれば、日本企業への影響も出てくるでしょう。

当然、株価にも影響は大きくなっていくでしょうね。

しかし、過去にミャンマーで軍事クーデターが起きた際も、日本は大きく対応を変えることはありませんでした。

今回も、日本は「当事者間での対話で解決するべき」とコメントを出しているようで、日本から制裁を加えることになる可能性は少ないと思われます。

ある意味日本は軍事クーデターがあってもなくても、他の国に比べて無関心と言えるかもしれませんね。

ミャンマーのクーデターの歴史背景【クーデターは何回目?】

ミャンマーのクーデターは歴史上何度も起きていますが、毎回その性質は違っています。

(何をクーデターと数えるかは賛否あるかもしれませんが、)大きなクーデターとして数えられるのは過去3回、今回で4回目となります。

  • 1回目:1945年…(ミャンマー独立の英雄でスー・チー氏の父)アウン・サン氏によるビルマ国民軍によるクーデター(日本が戦争で劣勢であることを背景として、ミャンマーがイギリス側に付くための軍事クーデター)
  • 2回目:1962年…ネ・ウィン将軍による軍事クーデター → ビルマ式社会主義政権の成立
  • 3回目:1988年…政権をソウ・マウン国軍最高司令官による軍事クーデター。独裁状態に対し、アウン・サン・スー・チー氏は民主化活動を行うが、1989年に軟禁開始。
  • 4回目:2021年…今回のクーデター

今回のクーデターは、長年のスー・チー氏の軟禁も解かれ、政府の和解が進み、2016年にスー・チー氏率いる国民民主連盟が政党として選挙に勝利し、民主化が進んでいた中で起きた突然のクーデターともいえるでしょう。

やっと民主化してミャンマーが安定してきたと思っていたのに、11月の選挙でスー・チー氏側が勝利したのを無理やり覆されたとも言えます。

まだまだ軍事派閥が大きかったんですね。

筆者は平和ボケしていて、まさかまたクーデターが起きるとは思っていませんでした。

ミャンマーのクーデター・非常事態宣言で今後どうなる?

ミャンマーの軍が非常事態宣言を行いました。

この非常事態宣言で軍出身の暫定の大統領が立てられ、スー・チー氏と現大統領が拘束されるという大がかりなもの。

また、軍が国全体の通信を遮断しているという話もあり、ネットが通じないなどの大きなトラブルも発生しているとのこと。

 

スー・チー氏が暗殺されてしまうのではなどの心配をする人もいると思いますが、報道ではその可能性は低いと言われています。

スー・チー氏に何かあると国民からの反発が強すぎるので、非常事態宣言の期間中は、以前のような軟禁状態になるのではとのこと。

それにしても、非常事態宣言は1年間ということで、落ち着かない1年になりそうです。

まとめ

ミャンマーのクーデターの歴史やなぜ起こったのか、日本への影響や時代背景などについて、できるかぎり簡単にまとめてみました。

かなり大きなニュースになりましたね。

個人的にミャンマーは仕事で滞在したこともあり思い入れが強い国でもあります。

今後の報道にも注目したいと思います。