芥川賞・直木賞の発表の時期になりましたね!
毎年、「芥川賞と直木賞」の発表は大きなニュースに!
その受賞作品が話題になりますよね。
芥川賞は2015年にお笑い芸人の又吉直樹さんの『火花』が受賞していて、作品を読んだ方もいるのではないでしょうか?
芥川賞と直木賞は同じ日に発表されますが、受賞作を読んだことのある方も意外と芥川賞・直木賞の違いを知らない方も少なくありません。
そこで、芥川賞と直木賞はどっちがすごいの?違いは?
賞金はいくら?
芥川賞と直木賞について掘り下げていきたいと思います!
芥川賞と直木賞の違いは?
芥川賞と直木賞の違いはいくつかあります!
●芥川賞は「純文学」作品に対して贈られる文学賞
●直木賞は「大衆文芸」作品に対して送られる文学賞
●芥川賞は、無名・および新人作家が対象。若手作家が受賞することが多い
●直木賞も創設時は無名・新人作家が対象でしたが、新人が受賞することが時の流れとともに難しくなり、現在では中堅作家の作品が対象に
●芥川賞は短編から中編が対象
●直木賞は長編作品も対象
芥川賞とは?
芥川賞とはどんな賞なのかまとめていきます!
芥川賞というのは通称で、正式名称は「芥川龍之介賞(あくたがわりゅうのすけしょう)」
芥川龍之介は、日本を代表する純分学作家。
・「純文学」とは娯楽性よりも芸術性に重きを置いた(文章の美しさとか、作者の思想の表現に重きを置いた)作品
・芥川賞はその名の通り芥川龍之介の功績を讃えて創設された賞です。
・純文学作家の芥川龍之介にちなみ、優秀な純文学作品に与えられます。
・選考は毎年上半期と下半期の年2回
・選考対象は「無名あるいは新人作家」の「発表済みの短・中編小説(原稿用紙300枚程度までの作品)」という制限あり。
直木賞とは?
続いて、直木賞!
・直木三十五賞は、日本を代表する小説家で、脚本家・映画監督でも。
・大衆小説といわれる作品を残す。
・「大衆小説」とは芸術性よりも娯楽を目的に書かれた小説で、ストーリーが重視される作品。
・直木賞も作家、直木三十五賞の功績を讃えて創設されました
・大衆小説作家の直木三十五にちなんで優秀な大衆小説作品に与えらる
・芥川賞と同じく年に2回選考
・芥川賞とは違い、直木賞は中堅作家までが選考対象。作品の長さに規定なし。
芥川賞と直木賞はどっちがすごい?
ここまで芥川賞と直木賞の違いを紹介してきましたが、
芥川賞と直木賞ってどっちがすごいの?どっちの賞が格上なのか気になりますよね?
2つの賞を見比べてみると芥川賞は純文学を対象、直木賞は大衆文学を対象としているという大きな違いが。
2つの賞は対象となる作品の選考基準がまるっきり異なるため、どちらの賞の方がすごい、どちらが格上などないともいえます。
ただ、芥川賞は無名・新人作家が受賞するので、中堅作家が受賞することの多い直木賞の方が賞として格上との見方をする方もいるようです。
芥川賞と直木賞の賞金は?
芥川賞・直木賞ともに受賞者には賞金(副賞)と正賞が贈られます!
どちらの賞も賞金は100万円で正賞は懐中時計です。
受賞作は芥川賞作品は「文藝春秋」に、直木賞作品は「オール讀物」にそれぞれ掲載されます。
歴史や重みがある賞の割には意外と賞金100万円は少ないような気もしますが、受賞したことによって知名度も上がるし、本の売り上げの印税も入るので、名誉ある賞を受賞することは100万円を遥かに超える価値がありますよね♪
ちなみに、正賞で贈られる懐中時計にはちゃんとした理由が!
当時の無名・新人作家は貧しい青年が多かったため、受賞した作家が、お金に困窮しても質に入れられるような品を贈呈することを考案し、正賞が懐中時計になったのです。
第164回芥川賞・直木賞(2020年下半期)受賞候補作は?
第164回芥川賞・直木賞(2020年下半期)の候補作が発表されました!
今回の受賞作はどの作品なのでしょうか?ワクワクしますね♪
第164回芥川龍之介賞 候補作
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第164回直木三十五賞 候補作
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まとめ
芥川賞・直木賞の違いや賞金についてまとめていきました。
第164回芥川賞・直木賞(2020年下半期)の結果発表は2021年1月20日!
今回の受賞作はどの作品でしょうか?注目が集まります♪