NASAは富士山の様子を常にウオッチしており、今年と約7年前とではどれだけ降雪量が減ったかを比較した観測画像を公式サイトで発表していました。
降雨が少ないことから静岡県の大井川水系にある地域は取水制限が開始されています。
昨年から降水量が少ない静岡地域が気になります。
当記事ではNASAの富士山の降雪画像を紹介するとともに、静岡県の気象情報について調べてみました。
NASAが発表している富士山の降雪状況
今年の富士山は雪が少ないと言われているけど、NASAも富士山の降雪量をチェックしている。
今年2021年と2013年を比較。https://t.co/nuE1WKjSzy#NASA #富士山 #雪化粧 #水不足 #大井川水系— バッテラ-J (@J200623420) January 15, 2021
NASAの2013年と2021年の富士山山頂を上から捉えた画像ですが、この7年で降雪の量が大きく変わっているのが分かります。
雪化粧の富士山を観れる機会が今後もどんどん減っていきそうです。
今回の記事作成において、意外にもNASAが富士山の状況について念入りに観測していることが分かりました。
雄大にそびえる富士山は登山や風光明媚な姿を眺める観光資源として無二の存在ですが、活火山でもあるためその動向には注意が必要です。
富士山が噴火する事態になれば首都圏まで火山灰が降り、日本経済に大打撃を与えます。
NASAが富士山の様子を注意深く観測しているのも当然のことだと思いました。
富士山の降雪が少なく水不足が懸念される静岡県
静岡県内では昨年の秋から余り雨が降っていません。
富士山にも雪が降る日が少なく、なかなか雪が積もらないと心配されていました。
静岡県内の昨年10月21日から今年1月13日までに観測された降水量は以下の通りです。
・静岡 56.0mm(21%)
・浜松 80.0mm(34%)
・富士 48.0mm(17%)
・井川 111.5mm(29%)
( )内は平年比
(ウェザーニュース 2021年1月15日からの引用)
観測記録を見る限り、例年の2割から3割ぐらいまでしか雨が降っていないのは深刻な状況ですね。
静岡県内でこれからまとまった雨が降るとの予想は1月23日頃とみているそうです。
また静岡地方気象台は今後、1か月程度は雨の少ない状況が続くとして、「少雨に関する気象情報」を発表しています。
水不足が懸念される静岡県で取水制限が開始
降水量の落ち込みから大井川水系の水位が低下し、長島ダムの貯水率は49%と半分を割り込みました。
2019年に匹敵する少なさとなっており、2021年1月15日(金)の9時から焼津市、掛川市、島田市など9つの市と町を対象とした取水制限が始まりました。
上水道は5%、工業用水と農業用水は10%の第一段階の取水制限となります。
実施期間は今後の降水量など様子を見ながら決まります。
NASAも観測している富士山の降雪量。静岡県は取水制限についての感想
NASAの富士山の観測画像を見て、人工衛星の技術進歩や地球全体をカバーする衛星の多さを改めて認識しました。
気象衛星の技術進歩により雲や大気の動きも把握でき、その動向も推測出来るようになった現代です。
今回の取水制限の他、ダムの放水・貯水タイミングの把握など適時必要な対処が図れるようになっているかと思います。
ただし科学技術が進歩したとは言え、人工衛星などから得られる情報をどう活かすかは人間にかかっています。
今回の取水制限が適切に行われ、静岡地方の人々の生活が安全におくれることを願っています。
以上、NASAの降雪画像を紹介するとともに、静岡県の今後の気象状況について調べてみました。
最後までお読み戴き有難うございました。