東京五輪(オリンピック・パラリンピック)の開催は中止となる観測記事を上げるメディアが増えて来ました。
当記事では東京五輪の中止は既に決定しているとし、いつ発表されるかを予想してみました。
コロナ禍の収束は未だ日本だけでなく世界各国で見込めない状況です。
ワクチン接種の計画も当初より遅れる状況にありますし、東京五輪の開催は日本国民の8割が開催を望まない世論調査も出ています。
東京五輪の中止はやむを得ないとの結論に至りました。
東京五輪の開催中止を報道し始めたメディア
米国のニューヨーク・タイムズ(電子版)は1月15日に「新型コロナの影響で東京五輪の開催見通しが日々厳しさを増している。
五輪開催中止に追い込まれる可能性がある」と伝えました。
またBBC NEWS JAPANは1月8日に、国際オリンピック委員会(IOC)最古参のディック・パウンド委員が開催できるかは不透明との見解を示したと報じています。
更に、日刊ゲンダイが1月12日に、東京オリンピック組織委員会(JOC)の武藤敏郎事務総長が、国際オリンピック委員会(IOC)と東京オリンピック組織委員会が来月(2月)東京五輪開催について議論するだろうと報道しました。
一方で、同日(12日)のロイター通信は、上述の日刊ゲンダイの報道に触れ、日本東京オリンピック組織委員会(JOC)が「日刊ゲンダイの報道は偽ニュースだと否定した」ということを報じています。
何か、JOCは火消しに躍起になっているような印象を受けますね。
東京五輪の開催について各メディアが活発に報道するようになっており、開催の可否については中止となる見方に傾いているのが現状だと思います。
東京五輪について有力国際オリンピック委員の発言
韓国のニュース・メディアwowkoreaが2021年01月08日に、国際オリンピック委員会(IOC)の最長寿委員であるディック・パウンド氏(79歳・カナダ)にインタビューしています。
その内容は「今年の東京五輪の開催を断言することはできない」
「最大の問題は新型ウイルスの急増なので(開催について)確信を持てない」というものでした。
wowkoreaは、IOC委員の間で「安全な五輪開催は不可能」との声が出始めたと指摘しています。
バッハ会長をはじめIOCは「東京五輪は開催する」という発言を今までして来ましたので、パウンド委員の発言は大変重く捉えられました。
パウンド委員は、現在のIOC委員の中で最も長く在職しています。
元は水泳選手であり、1978年から現在までIOC委員として活動しており、IOC内でも影響力が高いと評価されている人物です。
現在の日本でのコロナ禍の拡大状況を見ると、東京五輪の開催は不可能と見ていてもおかしくはありません。
東京五輪中止決定は2月に発表か?
菅首相は、コロナ禍第3波襲来中の2020年12月16日にIOC委員と親交のある高橋治之・組織委理事と会食していたことが首相動静で分かっています。
既に「重大決定」に向けて折衝が始まっていることに間違いはありません。
また日刊ゲンタイは2021年1月12日に、
「IOCと組織委員会(JOC)が2月中旬に大会の準備状況を点検する会議を進める予定」
「同会議が大会中止決定の期限になる可能性がある」と報道しました。
この2月中旬に行われる会議が中止を決定するかの「デッドライン」と位置づけられています。
3月25日からは聖火リレーがスタートします。
沿道の警備やコロナ対策等、諸々の準備作業は大変になります。
中止を決定するならば、大会の準備状況を点検する会議(プロジェクトレビュー)がある2月がギリギリのタイミングとなることです。
国民も望んでいない東京五輪開催
日本の国民はなんとか東京五輪を開催して欲しいと思っているかと言うと、全く逆の世論となっています。
共同通信社が1月9日~10日に実施した世論調査によると、
五輪開催を「中止すべき」と回答した人は35.3%。
「再延期すべき」の回答は、44.8%にも上がりました。
およそ8割の人が今年の東京五輪(オリンピック・パラリンピック)の開催に反対していることが分かりました。
東京五輪 アスリートも心配するワクチン接種
東京五輪に出場する選手たちはどう思っているのでしょうか?
1月13日の日刊ゲンダイによると「陸上女子1万メートルのオリンピック代表に内定している新谷仁美(32)さんは
『個人的な意見だが、正直、(ワクチン接種を)受けたくない』と言っている」と報じています。
米疾病対策センターが、昨年12月にファイザー社のワクチンを接種した189万人中21人が、全身的なアレルギー症状が表れるアナフィラキシーを起こしたと報告しています。
欧米の異例のスピードで開発されたワクチンの副反応を気にする人もいます。
アスリート達も即ワクチン接種したいと思うかは意見が分かれると思います。
早くワクチン接種を行いコロナ禍の事態を収拾したいと思う人と、ワクチンの副反応が心配で接種に躊躇する人がいます。
それぞれの立場を考えると強制できるものではなく、個人の意志を尊重するしかありません。
東京五輪中止決定は2月に発表か?についてのまとめ
考察の結果、東京五輪(オリンピック・パラリンピック)の開催中止の決定は2月中旬に行われると予想しました。
現在、コロナ禍の拡大や医療崩壊に陥っている地域もあります。
ワクチン接種がいつ頃国民に行き渡るのかも分かっていません。
事態の収束が全く見通せない状況下にある日本で、国民の8割が東京五輪の開催を望んでいないことは当然だと思います。
今まで日夜厳しいトレーニングをし、代表の座を掴み取ったアスリートの皆さんには大変酷なことですが、東京五輪に予算をつぎ込むよりかはコロナ禍対策や困窮している人への援助を優先して欲しいと思います。
以上、東京五輪中止決定について考察してみました。
最後までお読み戴き有難うございました。