アメリカで流行している性別披露パーティー(gender reveal party)をご存知でしょうか?
10年ほど前からアメリカでは、生まれてくる赤ちゃんの性別を知る瞬間を”サプライズ演出”することが流行しています。
生まれてくる子どもの性別を知らされていない家族(場合によっては妊婦本人も)が、ケーキなどをカットして、出てきたクリームの色が「青」なら男の子、「ピンク」なら女の子であることをその場で初めて参加者とともに知るというパーティーです。
今回の記事では、この性別披露パーティーの考案者についてや、どんどんエスカレートする披露のための装置による事故についてまとめたいと思います。
性別披露パーティーとは?
アメリカで近年人気のGender Reveal Partyですが、何をするパーティーなのでしょうか?
名前の通り、Gender「性別」をReveal 「明かす」パーティーです。
お腹の中の赤ちゃんの性別がわかったら、家族や友達を招いて、性別をお知らせするパーティーなのです。
性別披露パーティーは何をするの?
性別披露パーティーは主にケーキを使った方法か風船などを使った方法がスタンダードです。
病院でお医者さんから性別判断を聞く前に、「性別披露パーティーをしたいからこの紙に書いてください」と伝え、赤ちゃんの性別を紙に書いてもらいます。
その紙を友人に渡してケーキを準備してもらったり、ホームセンターで大きな箱の中にピンクもしくは青の風船を入れてもらったりします。
風船の中にピンクか青の紙吹雪を入れて割ったら性別がわかるというやり方もあるみたいです。
性別披露パーティー当日は、お部屋を飾り付けして、ピンクや水色のクッキーなど性別をイメージした食べ物などを用意します。
参加者は「男の子」「女の子」と思う方の色のクッキーを食べて予想したり、飲んだりして過ごします。
みんなの食事や会話がひと段落ついたら、メインイベントの準備してもらった風船入りの箱を開けたり、ケーキを切ってみます。
男の子なのか女の子なのか、この瞬間がとてもドキドキですね!
箱から飛び出してくる風船の色や、風船の中の紙吹雪の色でみんなが一斉に赤ちゃんの性別を知り感動を分かち合います。
赤ちゃんの性別披露パーティーはいつから流行った?
親にとって生まれてくる赤ちゃんの性別を知る瞬間は、ドキドキワクワクするイベントだと思います。
そんな特別な瞬間をサプライズ演出で盛り上げようと、性別披露パーティーを考案したのは、ジェナ・カルビナイディスさんという女性です。
彼女は2008年に娘のビアンカさんを妊娠中に、性別披露パーティーをしました。
ケーキを切ると中のクリームがピンク色となっていて、赤ちゃんが女の子であることがわかるようになっていて、この写真をブログにアップしたことで話題になり広まっていったそうです。
過激なお披露目装置で犠牲者も!?
子どもの性別披露装置こういうのんか
「うちの子は・・・男の子でーす!!!」ドーン
青い粉orピンクの粉を火薬爆破で噴射これを自作するってのがアメリカっぽいな pic.twitter.com/3gP1t2HGFj
— 一般人Y (@normal_person_y) February 23, 2021
性別披露パーティーは本来楽しいイベントであるはずなのに、過剰な演出のせいで悲惨な事件へと繋がってしまうことがあります。
2019年9月、テキサス州で起こった飛行機墜落事故の原因が話題となりました。
友人の赤ちゃんの性別披露パーティーのサプライズのために、1300リットルのピンクの水を空から降らせる演出をしようとしたが、飛行機の高度が低く墜落してしまったのです。
10月には、アイオワ州で、性別披露のために火薬を使った装置が爆発し、破片が当たった女性が死亡する事件がおきました。
2017年には、標的を銃で撃つと青い煙が出る仕掛けを作り、性別披露をしよとしたところ大規模な山火事に発展してしまい、多額の損害賠償も発生したといいます。
2021年2月にも死亡事故が起きてしまいました。
【事故】子どもの性別披露装置が爆発、父になるはずの男性死亡 米https://t.co/z9AX0OeegC
米NY州で、子どもの性別披露パーティーのために使われるはずだった装置が爆発する事故があり、28歳の男性が死亡した。自分で組み立てた装置だったという。 pic.twitter.com/xhSpG7E7f8
— ライブドアニュース (@livedoornews) February 23, 2021
まとめ
性別披露パーティーについてまとめてみました。
特別な瞬間なので、大掛かりな演出をしたい気持ちもわからないでもないですが事故につながるような装置まで用意しなくても楽しめるはずですね。
さらに現在では自己表現の多様性が認められている社会になってきている中で、性別を色分けで示すことに抵抗感を持つ人も少なくないので、今後この文化がどうなっていくのかも注目したいと思います。